ご挨拶
第49回日本てんかん学会学術集会を平成27年10月30日(金)~31日(土)の2日間、長崎ブリックホール並びに長崎新聞文化ホールにて開催させて頂くことになりました。大変光栄でありますとともに責任の重さを痛感しております。
長崎市での開催は1979年第13回(会長 高橋 良 長崎大学精神神経科教授)以来36年ぶりとなります。この第13回日本てんかん学会学術集会はそれまでてんかん研究会であったものが初めて学会として開催された、記念すべき会です。 この時は、長崎大学医学部の講義室が会場で、キンドリング実験てんかんを報告したのを懐かしく思い出します。
今回の学会のテーマは“Today is the Future and Future is all Yours”というタイトルとしました。やや抽象的なテーマですが、患者さん、ご家族 、あるいは医療従事者側からも種々の意味合いがこめられていると思います。これは私の恩師であるJuhn A Wada教授のモットーで、1989年長崎に滞在され、ご指導を受けた際、有田焼のお皿にToday is the Futureという言葉を書き残されました。以来、これが私の座右の銘となっており、今回、先生にこの言葉を使用することをご快諾いただきました。その際Future is all Yoursを是非追加して欲しいとのことで、このようなテーマとなりました。
今回は小児難治てんかんの外科治療を大きなテーマとして取り上げたく、特別講演には長崎に縁の深いアルバート・アインシュタイン大学のMoshe教授、UCLAのMathern教授にお願いしました。このほか、教育講演、シンポジウム、ワークショップ、モーニングセミナー、イブニングセミナー、恒例となっています初学者のためのマラソンレクチャーなどを現在企画しています。 このほか、初めての企画であるメデイカルスタッフによるシンポジウム(多職種が支えるてんかん診療)を組んでおり、非医師の多く医療従事者の方に参加していただけることを期待しております。
開催地長崎市は開港440余年、グラバー邸を初めとする洋館群が立ち並び、卓袱料理やちゃんぽん、皿うどん等の長崎ならではの食文化、世界三大夜景とされる、鶴の港(長崎港)がある街です。 又、今回の会員懇親会は、グラバー園での開催を予定しており、長崎の食を楽しんで頂くと共に、グラバー園から望む夜景も堪能して頂ければと思っております。
10月末は台風の季節も過ぎ、穏やかな天気で、長崎は観光シーズンです。交通機関、宿泊の早めの予約をお勧めいたします。西洋医学発祥の地である長崎で皆様と勉強できることを楽しみにしております。
第49回日本てんかん学会学術集会
会 長 馬場 啓至
(独立行政法人国立病院機構長崎医療センター 脳神経外科部長)
Message from Juhn and Mary Wada
From Canada we send our very best wishes to the participants of the 49th Congress.
The future is all yours, and we know it is in good hands.
Juhn and Mary Wada