ごあいさつ |
日本てんかん学会の皆様へ日本てんかん学会理事長就任のご挨拶2021年9月の社員総会にて、新たに日本てんかん学会理事長に就任した川合謙介よりご挨拶申し上げます。 まず、前任の池田昭夫先生におかれましては、2期4年に亘って理事長として日本てんかん学会を大いに発展させられたこと、心よりお礼申し上げます。この間、日本てんかん学会はてんかん専門医ガイドブックの改訂版を上梓し、包括的てんかん専門医療施設の認定を開始しました。国内のてんかん診療レベルの向上と均霑化を推進するための取り組みを今後も継続しさらに発展させてゆく所存でございます。 世界保健機関は、2015年以降、てんかんを重点対象の一つとして、treatment gapの解消を目指すことを定めました。受けられるはずの治療が受けられていないtreatment gapの問題は発展途上国だけでなく、実は日本国内にも存在しています。適切なてんかん診療へのアクセスはもちろん、適切なてんかん診療に関する正しい情報の提供についても推進が必要だと考えております。 現代のてんかん学について、国内外の最先端の研究内容について情報交換し、研究の発展を促すことは、学術団体として最も重要な任務の一つです。世界に発信できる研究を支援するとともに、海外で開発された最先端診療技術の導入が滞ることのないように、日本てんかん学会として心がけてまいります。 皆様のご協力とご理解をよろしくお願い申し上げます。 2021年10月 川合謙介 |